【読書感想】やりなおし世界文学 津村記久子

読書

ブクログに投稿した感想をこのブログにも載せています。

私の本棚はこちら。良かったら寄って行ってください。

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またまた良い本を見つけました!

まず、恥を忍んで白状します。本書で取り上げられている92作品のうち、読んだことあるのは、なんと、なんと、ゼロです!

・スコット・フィツジェラルド 『華麗なるギャツビー』→映画観たような(遠い記憶)

・アントン・チェーホフ 『かもめ』→あー、これ、映画好きだった。(「かもめ食堂」と勘違い。)

・オー・ヘンリー 『オー・ヘンリー傑作選』→記憶違いでなければ、短編一個くらい知ってるかも(ホントかよ)

・チャールズ・ディケンズ 『クリスマス・キャロル』→読んだような読んでないような、でも、あらすじはわかるわ(ホントかよ、アゲイン)

・P・L・トラヴァース 『風にのってきたメアリー・ポピンズ』→映画観たような(すでに完全な記憶喪失)

・アンリ・ミュルジェール 『ラ・ボエーム』→プッチーニのオペラ「ラ・ボエム」とは違うの?(オペラは泣けたよー)

どうです、いくら外国文学に疎いとはいえ、この散々な結果。しかも、タイトルも作者も、ほっとんど知らない。唯一、私の「いつかは読みたい本リスト」に入っているのは、ヴィクトール・E・フランクル 『夜と霧』。(これはぜひいつか読みましょう。)

こんな状態で、しかも92作品について、1頁に2段(2段組っていうんですかね?)の大量の文字文字文字・・・うぅ、図書館の返却日までに読めるかな、と気後れしながら読みだした一つ目がスコット・フィツジェラルド 『華麗なるギャツビー』。堅苦しくないざっくばらんな津村氏のあらすじ紹介兼感想みたいな文章がすっと入ってきて、「ほぅ、これってそういう話だったのね。いやいや、まだ良さがわかったとは言えないけど、少ーしはわかったわ」と思い、少し、頑張って読み続けてみようと思った。

さすがに知らない本ばっかりなので、あらすじや登場人物はあまり頭に入ってこない。なのに、津村氏の文章がおもしろくて、ついつい引き込まれた。独自の視点で登場人物が周りにいそうな人に置き換えられて、新たな津村作の物語を展開しつつ、本の内容紹介と感想が始まり、時にはツッコミも入れつつ・・・津村氏のようにこのブクログも書けたらいいのに。と、津村氏の文章にとても魅了されました。

いや~、大変おもしろく知らない世界、外国文学を垣間見せてもらいました。名作は名作なりの理由があるんですね~。ただ、私に読めるか、と言われれば「無理」と思う作品ばかりで、どうにか読めそう、読みたいと思ったのは先述の「『夜と霧』と「ペスト」くらいだったかな・・・(少なっっ!)

こんなにたくさん作品を読んでレビューを書くだけでもすごいと思うのに、おもしろくわかりやすい文章で、「出会ってよかった、この本」と素直に思いました。

ちなみに図書館返却日には間に合わず、延長しました(汗)

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うり子
うり子

読書感想を書き続けている者として、バイブルとして持っておきたいと思うほど、津村さんの書評の文章が好きでした。買おうかな!!

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