【読書感想】ときどき、京都人 永江朗

読書

ブクログに投稿した感想をこのブログにも載せています。

私の本棚はこちら。良かったら寄って行ってください。

**********

東京は自由が丘に家がありながら、京都にも居を構え、ひと月のうち一週間から10日間を京都で過ごすという、二都生活をする著者。
さっそくネタばらししてしまいますが、この文庫本が出たころには年齢的にもキツイ二都生活を終え、京都に定住してしまっております。なんか、もうどこからどう見て判断してよいのかわからなくなるほど、全てが「羨ましい」の一言です。自由が丘に住むということも羨ましいのですが、そこまで考えていたら、レビューがとっ散らかりそうなので、「京都が羨ましい」に的を絞ります。

京都に憧れがあるのですが、どうもこうも縁がありません。若い頃毎年のように京都に足を運んだ時期もありましたが、なにぶん、色々な知識に乏しいので、なんとなく京都を旅したというだけで、著者のように歴史や文化や建築や祭りなど、大いに語れるようなものは、あの頃も今もありません。なので、大変興味深く読めました。知らないことがたくさんありました。住んでみないとわからないこと、よそからの移住者だから気づくことなどもあって、京都の奥深さをより知ることができる本でした。お茶に親しんでおられる著者だからこそ、うまい具合に京都に馴染めたんだという気も、一方ではします。なんとなく、京都ってよそ者を受けつけなさそうな雰囲気がある気が今だにします。私が今考える理想は、「大学入学と同時に、若気の至りで、何も気負うことなく京都にすっと入っていって、そのまま住み着く」というものです。もちろん、これは今更成し遂げられない理想ですので、来世にでも実現できたらと思っています。

いや~、憧れるけれど、心の距離(実際の距離も)が遠い京都。これまで知らなった京都のあれこれを知ることができて良かったです。外国人観光客が多すぎて、もはや日本人が旅行するところではなくなった、という言葉も耳にしますが、それでも、やはり京都に行こう、と思います。老後の目標として、半年に一回くらい訪れることができたらいいな~。

**********

うり子
うり子

お祭りや建築や歴史や文化や・・・京都の様々なものに興味を抱き、知ろうとする著者の姿勢が良かったです。こういう姿勢だからこそ、何気ない日常もこうしたエッセイになるほど実りあるものになるんでしょうね~。とにかく羨ましい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました