【読書感想】Seven Stories 星が流れた夜の車窓から 井上荒野 他

読書

ブクログに投稿した感想をこのブログにも載せています。

私の本棚はこちら。良かったら寄って行ってください。

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九州を走る豪華寝台列車「ななつ星」を舞台にした7人の作家の短編が収められたアンソロジー。そうとは知らず、同僚が貸してくれてすぐに本文を読み始めたので、少し驚きました。「ななつ星」ってそんなに豪華なのね。しかもそのツアーは抽選なんですね。九州在住として、知らないとは情けなった。

井上荒野、恩田陸、川上弘美、桜木紫乃、三浦しをん、糸井重里、小山薫堂の7人。

恩田陸さん、三浦しをんさんが特に好きなので、楽しく読めました。
が、私が短編を読むとよくあることなのですが、かなり強烈に印象に残らないと、最後にはすべてがぼんやりしてしまうのです。今回もそこまで強い印象のものはなかったかな・・・というところです。

しいてあげるのであれば、川上弘美さんの「アクティビティーは太極拳」だったかもしれませんが、それが最後だったからかもしれません。
せっかく「ななつ星」のツアーに当選したのに、コロナで中止になってしまった母娘が、オンラインで旅をしていくというもの。なんだか、この母娘の関係性から、このオンラインでの旅まですべてがとらえどころがなく、それが逆に印象に残った気がします。
「なんで実家から離れた大学に行ったのか」「お母さんはお父さんを本当に好きだったのか」「自分は子どもを本当に好きなのか」・・・ありきたりながら、人によっては確かにすぐには答えられないような問いと向き合うことになったオンラインツアー、最後まで「?」が頭に浮かんだままの物語でした。

恩田陸さんの「ムーン・リヴァー」も印象に残りました。小学生の頃に事故で両親を亡くした兄弟を、生涯独身で育て上げてくれた叔母に「ななつ星」のツアーをプレゼントしたが・・・というお話。設定から込み上げてくるものがありますが、バックに常にもの淋し気な美しい音楽がなっているようなお話でした。

ここブクログに投稿しようとして、投稿件数が思った以上に多かったことにびっくりしましたが、よく考えると有名どころの作家さんばかりですものね・・・

それにしても、「ななつ星」、乗ってみたいです。これを退職後の楽しみにするのもいいな、と思いました。さっそく帰って夫に話してみよう。食いついてくること間違いなし。

自分では選ばないような本を貸してもらえて、感謝です!

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うり子
うり子

たまにはアンソロジーも面白いものです。馴染みの作家さん、知らなかった作家さん、どちらも一度に楽しめますもんね!

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