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いや~、癒されました。
まさに、つかれたときに、はたまた、コロナ禍の海外旅行不足で酸欠状態になっているときに、ぜひ読んでいただきたい。
なかなかこんなディープな旅をする方も珍しいとは思うけれど、とにかくいい人ばかり、いいエピソードばかり。
あとがきでご本人が書かれているように、海外旅行のマイナス面は調べればたくさん出てくるから、プラス面を書きたかったということ。
ご本人が「忍ハチマキと甚平」で旅をしておられることから、絡んでください感満載なのは大前提として、まぁ、よく絡まれる。そしてそれを「絡んで頂く」と表現するところが、五箇野人さんの人となりをよく表している。
そう、五箇野人さんがおそらくとても人懐っこくて良い人なんだと思います。だからこそ、現地の方と話す、飲む、触れ合う、招かれる。
私も、十数か国旅行したことがありますが、バックパッカーはおろか、ホテルも怖いのでグレードアップするわ、主な観光地しか行かないわ、なんならおんぶにだっこのツアーを利用しまくりだわ、だったので、これじゃあ現地の人とは仲良くなれないわ、とあらためて思いました。まぁ、私には私の旅があるからそれはそれとして・・・
「シビれめし」編では、現地の人の温かさと五箇野人さんの人の良さにホントシビれます、鬼オススメ(本書で「鬼」ってよく出てきた)。
ひとつエピソードをご紹介。
某アジアにて。フードトラックのごはんをと言われ、おっちゃんについていくと、清潔感なしのリヤカー飯だったので、衛生面でちょっと引くも、そのリヤカー店主はおっちゃんの息子。リヤカー飯を先月継がせたばかりで、ぜひ食べてやって欲しいとのこと。そのときの五箇野人さんのひとこと。「孫の代まで食う」。おっちゃんの五箇野人さんへの温かさ、息子への愛情もさることながら、五箇野人さん、絶対いい人やろ、というエピソードでした。
その他にも、衛生面から断りたいけれど、現地の人が温かすぎて、「誰が断れるー?」エピソードが多くて、とにかくほっこり。人間、捨てたもんじゃないな(大袈裟)と。
観光などの情報は全くないけれど、読んでよかった旅行記でした。
むむ、その2とその3も出版されているもよう。そのうち読むぞ。
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こんなにも人とコミュニケーションをとれる五箇野人さん。鬼尊敬。
そして、「この人のすごさは自分の中だけに留めていてはいけない!」という思いで漫画を描いて発信したという五箇野人さんの思いも、胸熱。
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