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チェコのジャーナリスト、小説家であるカレル・チャペックがイギリスに滞在した際のイギリスに関するエッセイ。
カレル・チャペックについては、全然知らなかったのだけれど、「ロボット」という新語を世に広めた人らしい。へぇ。
カレル・チャペックの旅行記としては、他に、イタリア、オランダ、スペインなどがあるけれど、この「イギリスだより」は特に好評を得て、人気もあるとのこと。へぇ。
で、内容だけど、まぁこれが独特の表現で、ユーモアあり、奇抜な言い回しあり、でわかりにくいところも多々あるのだけれど、なんか楽しい。こういう文章をウィットに富むというのだろうか。イギリスやイギリス人に対して、ズバっと毒をはいたりした直後にめっちゃ褒めたりする(笑)
特に楽しかったところは、チェコという小国から出てきた彼が大都市ロンドンの交通機関やお巡りさんに驚いたりするところと、マダムタッソーろう人形館を訪れるところ。思わずプハっと吹き出しました。
結局彼は、イギリスびいきで、祖国チェコが大好きってことが、よくわかった。
本書の最後に収録されているイギリス国民へのラジオ原稿は、ナチス台頭による民主主義の危機と当時のチェコスロバキアへのファシズムの侵略を憂えたチャペックの、イギリス国民へ連帯を呼びかけたもの、とあとがきで知った。
今のチェコ、イギリスをチャペックが見たら、どう表現するのか、すごく興味がある。
機会があったら他の国の旅行記も読んでみようと思う。
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うり子
独自の視点、ユーモアと独特の言い回しが癖になりそうです。イギリスもチェコも一度きりしか行ったことありません。両方とももう一度行ってみたい!
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