【読書感想】一人称単数 村上春樹

読書

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また貸してもらった「村上春樹」。貸してくれる人はなぜ「村上春樹」を貸してくれるんだろう・・・短編ならいいか、とありがたく読んでみた(エネルギーが必要な村上春樹長編は、パワーがない今は無理・・・)。

感想は、「あぁ、村上春樹だなぁ」。

・・・以上。

もっと何か書きたいけれど、本当にこう思ったのだからしょうがない。好きでも嫌いでもなかったし、また読みたいとも、手元においておきたいとも思わないけれど、「もう一回読んでみて。何か気づきがあるはずだから!」なんて言われたらもう一度読むし、といった感じ。
女性についての表現だとか、性的な表現や、「中心がいくつもある円」という言葉なんか、「村上春樹」すぎて、うんざりするような、さすがというような複雑な気持ちになった。

一読してみて、どの短編もそうだけど、目次を見ないで頭の中で記憶をたどると、どうしても記憶に残っているものと、残っていないものがある。

今回すぐに思い出せた話が、「クリーム」と「ウィズ・ザ・ビートルズ」。決して気に入ったわけではないけれど、このふたつは読んでいる途中、なんか人生についての示唆を得た気がして、ちょっとピンとアンテナが立ったけれど、すぐに目標物は失われてしまって、アンテナは無用にものになってしまった、という感じがあった。

「ヤクルト・スワローズ詩集」はご本人の話のよう。と書いておいて、びっくりするほど内容を覚えていなくて、今モヤモヤ中。
「品川猿」は昔どこかで聞いたことあるような猿だな・・・と思っていたら「東京奇譚集」に収録されている短編にも出てきていた猿みたい。一番好きだったのはどれかと聞かれたら、これかもしれない。

それにしても、「謝肉祭」で主人公とそのガールフレンドがやっていた、色んな人が演奏するシューマンの謝肉祭を聞きまくって、採点をメモしていくって面白そうな趣味だな、と思った。なんかこんなことをわざわざ感想として書き留めるのも変だけれど・・・

今回はこんな感想でした。

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うり子
うり子

好きだ嫌いだ、読みたくない読めないとか言ってますけど、なんだかんだ偉大な作家さんだな、と思います。

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