**********
日本でこの第1作目の「賢者の石」が出版されたのが1999年とのことなので、もうずいぶん前だけれど、その初出版からそんなに経っていない頃に、貸してもらって読んだ記憶がある。なので、正確に記すと、今回は再読。続編も途中までは借りていたと思うけれど、どこまで読んだかはもう覚えていない。(あの頃私にハリーポッターシリーズを貸してくれたあの子は元気かな~)
そんな私はUSJを訪れたい際に突然気になった。ハリーポッターはなぜここまで人気なんだろうと。USJにはこんなにも立派なハリーポッターの世界があって、みんな嬉しそうに長い丈のガウンを羽織り、手には杖・・・。なにやら東の方にも新たなハリーポッター施設ができたようだし・・・。「好きな人は好き」、と言ってしまうとそれまでだけど、これだけの人を惹きつけるということはやはり何か大きな魅力があるのだろう。・・・知りたい。もう一度読みたい・・・。ということで、「呪いの子」までの全巻を大人買い(中古)!少しずつ読み進めていこうと思います。
で、さっそく記念すべき第1作目「賢者の石」を読み終えた。いやー、おもしろかった。感想、浅っ。でも、本当におもしろかった、というのが一番に出てくる感想なのだ。とてもおもしろくて不思議で魅力的な世界に連れて行ってもらったという感じだった。普段書籍を読んで、「この本の映画が見たい!」とはまずほとんど思わないんだけど、今回は「映画、見なきゃ」と思った。ホグワーツでの食事のシーンや、ハリーがシーカーとして活躍するクィディッチの試合、ユニコーンの銀色の血などあげだしたらキリがないけれど、私の想像力が追いつかないので、映像で見てみたい。映像で見たらまた違った発見や感動があるに違いない!
映画を見たいという方向へ、ちょっと脱線しました。気を取り直して。
両親が亡くなり、預けられた先の親戚のうちで虐げられ、暗く淋しい日々を送っていた少年の目の前に突然、別の人生への扉が現れる!王道のストーリーだけど、この序章がまたいいのでしょうね。そして、ハリポタファンにとっては「なんだ、そんなこと当たり前じゃん」というレベルかもしれないけれど、キングスクロス駅の「9と3/4番線ホーム」という設定が素敵すぎる。キングスクロスが実在する駅というのが良いのだと思う。このハリーポッターの世界は、私たち読者とは全然違う世界というわけではなく、もしかしたらあなたが気づいていないだけで、すぐそばから魔法の世界は広がっているかもしれないんだよ、と言われているようで、とてもいい。しびれる。
ホグワーツに入学してからのハリーは生き生きと冒険し、勉強し、そして活躍し・・・。ハリーの行動にワクワクドキドキさせられる。それに、ホグワーツの教師たち、友人たち、それぞれのキャラクターも詳細に魅力的に描かれていて、大人でも惹きつけられる。
そして、両親が実は偉大な魔法使いで、ハリーも魔法界では有名人で、これはまさしくシンデレラストーリーかと思いそうになるところで、ハリーが過酷な運命を背負っていることもだんだんとわかってくる。この1作目はすごくうまくまとめられたストーリーだと思った。
ここからシリーズとして、さらにストーリーと世界が広がっていくところがまたすごい。と思っていたら、訳者のあとがきを読んで驚いた。作者のJ.k.ローリングは最終巻である第7作目を先に書き終えて、1作目に取り掛かったということ。つまり、ちょっとした思いつきで第1作目が生まれ、なんだかんだ世界が広がり、シリーズが続いていったわけではなく、綿密な下調べ、構成、筋書きがあってこのハリーポッターシリーズが出来上がったということ。ま、それは私の思い込みとは違ったというだけであって、読む側としてはどのようにシリーズが積み上げられようが、素晴らしいものは素晴らしい。ということで次作も楽しみ。さっそく読み進めよう!
**********
USJでふと「そうだ、ハリーポッター全巻読もう」と思い、いざ購入しようとすると、新装版などもあってどれを買うかとても悩みました。でも、初めに読んだ時の単行本が表紙カバーの絵とともに思い出深かったので、単行本にしました。大きくて重いけど、やはりカバー絵が素敵です。
コメント