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図書館で借りた本。わりと待ちました。
散歩っていいいなー、なかなか時間がないなぁなんて思っている時にタイトルに惹かれて予約したものだと思う(記憶があやふや)。
著者の肩書が素敵。「独立研究者」ですってよ、奥さん。最近組織に縛られることのメリットデメリットを考え続けているからか、自分の力で仕事をしてる人を羨望の眼差しで見てしまう傾向がある。
それはおいといて・・・
本書の内容。
息子さんとの散歩について書かれたものもあれば、仕事についてのエッセイ、家族についてのエッセイもあり、そこまで散歩散歩していない。(←散歩散歩って何よ)
数学者とのことで、相当賢い方だと察しますが(今ググってみたら東大出身でした。さすが。)、その他の分野についてもかなり博識な方だとお見受けしました。
「数学の演奏会」という発想は面白かった。やはり自分で仕事を作り出す方は発想が違うわ、と思いました。
その他に心に残ったのは、「精進」というエッセイと、「道草の記憶」というエッセイかな。
数学、物理、というか数字そのものに苦手意識がある私にとって、著者のような人の頭の中はとてつもなく謎でありまして、だからこそ、こんなこと考えていらっしゃるんだと興味深かったです。
わりと抽象的な表現が多く、絶対的に賢さや知識が不足している私にはわかりにくい部分もありましたが、ひとつひとつのエッセイは短く、詩のような日記、という感じがして、読んでいて心地よさはありました。
なんだかもう一歩著者の思考などに入りきれなかった気がしますが、それはこちらの力不足でということで・・・
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日常の一コマやなんてことないことをきっかけに思考する。思考とまでいかなくても何かを考え感じてみる。そしてそれを言葉として文字にする。そういうことをしている人が羨ましいのかもしれない。
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