微妙にネタバレしています。ご注意ください。
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「ハリーポッター」って、児童書ながら、悲しくも辛くも怖くもあるお話だったんですね・・・というか、こういうところが絵本や児童書の素晴らしいところですよね。実生活では幸運にもまだ経験したことのないような、人生の辛さを本を通して知る。そして他人を思いやる心が形成されていったりするんですよね。「ハリーポッター」シリーズでも、たくさんの子どもたちが、親のいないハリーや、ヴォルデモートに傷つけられた人の痛みを感じ、きっと思いやりの心などを身に着けていったんじゃないかと思いました。
そう、この第4弾では、今までにない辛さがありました。あまりネタバレしたくないから、アレですけど、あんなことやこんなことがあり、特にあんなことには絶句・・・怖いし、悲しいし。
下巻の後半は一気読みです。嘘です、まとまった時間が取れないので、一気読みはできなかったけれど、気持ちは一気読みでした。(何それ)
もちろん、わかっていましたとも、第三の課題で何かが起こることが。だって、それまで色々あったけれど、結果オーライでうまくいっていて、たくさんの伏線が張られていることからも、ヴォルデモートが姿を現すことはわかっていましたとも。それにしても、ですよ。
炎のゴブレット上下巻を通して言えることは、緩急の付け方がうまい、ということ。
課題と課題の間の平穏な時間。
私たちにもありましたよね、学生時代。行事と行事の間のちょっとだるい時間や、ちょっとピリリとするテスト期間。
そう、その平穏な時間やテスト期間中にも、ハリーをはめようとする罠がたくさん仕込まれているわけですが、あぁ、まさか、あの人が・・・という展開になります。
私はまんまと騙される読者ですが、だからこそ、本当に楽しく(怖いし、悲しかったけど)、読み終えました。
そして、ハリーがなぜこれほどまでに世界的に人気なのかも、よくわかりました。なんて素晴らしい青年へと成長しているのでしょう。第一の課題では、賢さを、第二の課題では、やさしい心を、第三の課題(というか、その後の一連の出来事)では、勇敢さを見せつけられました。
それにしても、「魔法」って魅力的だけど、大変厄介ですね。アズカバンから抜け出ることができる人もいれば、未登録の「動物もどき」で、ホグワーツに忍び込む輩もいる。挙句の果てには、信頼していた先生が実は・・・おっと、これ以上はネタバレになるので、書けないけれど、いつも「魔法」の力でどうにかなってるんじゃないかと疑う必要があるので、大変そう(笑)
さて、魔法界にとって恐れていたことが起こってしまいました。けれど、ハグリットの言う通り、「来るもんは来る」。今回明らかになったハグリットの出生はこれからどう展開するのか、スネイプは本当に信頼できるのか、どんな任務を請け負っているのか。いずれにしても、これからますますハリーや、ヴォルデモートに立ち向かうダンブルドア陣営は苦難に立ち向かうことだろうということが容易に想像できます。ハリーがどんなふうに成長していくかとともに、とても楽しみです。
(それにしても、ハリーポッターシリーズって、ネタバレしないように書こうとするとうまく感想が書けないですね。次からネタバレで書こうかな・・・というか、中途半端にネタバレしてるし・・・)
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あまりの突然のあの出来事には、驚きと悲しみとでしばらく胸がざわざわしました。
ついにこの時がきたのですね。これからもっと大変なことが、辛く悲しいことが、起きていくのでしょうか・・・でもそれだけじゃないからこそ、ハリーポッターは世界中で人気なんですよね!最後まで読み続けたいと思います♪
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