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なぜかここでは電子書籍しか登録できなかったけれど、文庫本で読みました。
同僚が貸してくれた本です。全く存じ上げない作者さんでした。
不運な過去を背負った主人公が昔打ち込んでいたラグビーに偶然再会。再び熱中するようになり、人生を再生する、というお話です。
こんなふうに私が端的にまとめてしまうと、なんとも味気ないですが、救いのあるお話で良かったです。
ラグビーを全然わかっていないので、専門用語がよくわからず、試合も練習もビジュアル的にあまり想像できなかったのが残念です。練習後の飲み会や、試合後のファンクション(これは両チームの交流会という意味合いもあるそうです)でのお酒の飲み方は、学生のどんちゃん騒ぎの飲み会のようで、ちょっと引きました(笑)
主人公が再びラグビーに熱中するようになるのは、あることがきっかけで中高年によるラグビーチームに入ったからなのですが、趣味といってしまえばそれまでなんでしょうが、本書に出てくるラガーマン達は読み初めに受けた印象より真剣にラグビーに打ち込んでいました。年齢的にきついはずだし、平日はみんな仕事をしているし、何よりもラグビーなんてハードなスポーツだし・・・それでも、やっぱりラグビーが好きで集まっているんですね。単純に羨ましかったです。
ネタバレしたくないので、あまり書けませんが、主人公に救いがあって本当に良かった。「生きろ」ということなんですね、きっと。
ドラマなんかにしたら良さそうな小説でした。と思って調べてみたら、もうドラマになってました。
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ラグビーがわかる人にはもっと響くと思います。好きなことがある人っていいな~と思いました。下手でも「ラグビーが好き」という思いだけでチームに参加している脇役たちについて考えてみると、これぞ大人になっての特権というか、大人だからこそ味わえる楽しみかもしれないと思いました。学生時代の部活などはどうしても「うまさ」って必要ですもんねぇ・・・
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