【読書感想】50歳になりまして 光浦靖子

読書

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あまりテレビを見ないので、前から有名で、高学歴で、大久保さんとコンビ組んでて・・・くらいにしか認識していなかった光浦さんですが、50代でカナダに留学されたということで、シンプルに「すごい!」と思って興味が湧きました。

本書は「カナダに行こう、何かが変わるかもしれない(し、嫌で戻ってくるかも)」と決意した光浦さんが、コロナに阻まれ、渡航するにできない、仕事も断っちゃった、家も解約した・・・という時期をエッセイにしているものでした。

昔テレビで拝見したお姿そのままのエッセイでした。淡々と面白いこと、辛口意見を言ったりしながらも、「なんか泣けてくる」的にメガネをあげて涙を拭う姿をなんとな~く覚えていて、読みながらその姿が脳裏によみがえってきました。

ご自身をややこし性格と分析されているようですが、誰しもそんな一面はあって、それが素直に出ているのが光浦さんで、それが「らしさ」につながっているような気がしました。

文具が好きで、好きな物を見ると「イーーーーーー!」となるという表現、すごく好きでした。わかります、「イーーーーーーーー!」となるんですよね。
それから、子ども好きなようで、小学生のかわいさに「キュンキュン」きたとか。光浦さん、絶対いい人やん、て思いました。
東京の満員電車での世知辛い現実(降りる人を待たずに乗り込んでくる人に対してイライラする、早く降りろとばかりに後ろから押してくる人にイラっとする、さらにはかかとを踏んでくる人に仕返ししようと試みるも、できずに同じレベルになり下がらなかったことに安堵するなど)のところなんて、「そう!そう!」とすごく共感しました。余談ですが、昔東京に住んでいて、あの満員電車での通勤を数年経験した私は、東京は嫌いではないけれど、やっぱもう戻りたくないな、と思っています。
あと、芸人仲間の清水ミチコさん、白鳥さん、黒沢さんとの関係が、なんか、いいですね。こういう友人関係、理想です。
そうそう、光浦さんと言えば、手芸!女性が集まって、ぺちゃくちゃおしゃべりしながら手芸するっていうのは、私も憧れる情景です。私は手芸苦手だけど。この憧れのために、編み物したいなと思ったことも何度もありますが、まだ手つかずです。なので、ますます光浦さんが眩しい。光浦さんがこんな場を本当に作られたら、こそっと参加したいです。

さてさて、このエッセイを経て、カナダに行って、生き生きとされていることは多くの方がもう知ることとなったのではないでしょうか。
次は「ようやくカナダに行きまして」をぜひ読みたいと思います。楽しみだな~。

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うり子
うり子

大の大人に向かって言うのも変ですが、自分のことを自分でちゃんとわかってあげていて、自分できちんとできる人なんだな、と思いました。こういう人は、自分が好きと思えるところだったらどんなところでも活躍できるんだろうな、と思いました。人として憧れます。

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