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再読だからと、隙間時間にチビチビ読んでいたら、トータルすごい長い時間をかけて読み終わることになってしまいました。
こういう読み方はレビューを書くにはよくないですね、初めの方の記憶が曖昧で・・・(汗)
サマーサイド高校の校長として赴任したアンの3年間の日々が描かれるのがアンシリーズ5の本書。アンがサマーサイドでのあれこれを、レドモンドで研究を続けているギルバート宛に手紙で綴るといった形式が本書の多くを占めています。このような特徴で思い出すのはジーン・ウェブスターの「あしながおじさん」ですが、それとも少し違う形式でした。
本書でのアンの家は2人の未亡人と家事全般を取り仕切るレベッカ・デュー、そして猫のダスティ・ミラーが住む柳風荘。ウィンディ・ウィローズと読むようで、レドモンドでのパティの家に続き、またまた素敵なお屋敷が目に浮かぶようでした。
この町の有力者であるプリングル一家のアンへの嫌がらせ(新人校長へのいじめですね)はすごい。自分に置き換えると耐えられずに逃げ出すこと確実ですが、「あぁ、あのアンもこんなことに耐えてるんだ、私もがんばろう。」と勇気をもらえました。アンはそのような状況でも、アンたる芯は失わず、アヴォンリーを心から愛し、美しいものを愛で、ギルバートへはアンらしい手紙をつづり、大家とその家政婦の三人からは好かれ、有意義な日々を送っていきます。
ギブソン夫人など、一癖も二癖もある人とうまくやり取りしていくのはさすがといったところで、結果的には、持ち前のユーモアと忍耐でプリングル一家からの信頼を勝ち得ます。
プリングル一家の他にもアンを悩ませたのが、同僚のキャサリン。固い殻に閉じこもり、卑屈な性格でアンを言葉や態度で攻撃さえしますが、それでもキャサリンを放っておけないアンは、休暇をグリーンゲイブルズで一緒に過ごそうと招待します。そこからのキャサリンの変わりようはすごかったですが、これもアンの魅力的な人柄が他人に良い影響を与えたという好例でしょう。
最後に、小さなエリザベスに「明日」が訪れて良かった。アンはこの小さなエリザベスを放って、サマーサイドを去ることなど、絶対にできなかったでしょう。
本書を通じて、アンの良き理解者であり、良いキャラクターであったレベッカ・デューの、アンとの別れを心の底から悲しんでいる様子が、とても感動的な終わり方でした。
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再読だろうと何だろうとやはり「赤毛のアン」シリーズは良いですね~。最近になって、たまたま村岡花子訳は抄訳だと知りました。そうなんですか?!そういうことを知ってしまうと、他の方の訳と比べてみたくなります。(が、なかなかそんな時間もないだろうな~)
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