【読書感想】ハリー・ポッターと謎のプリンス(上) J.K.ローリング

読書

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始まりはいつもプリベット通りでハリーがダーズリー一家に虐げられるところだったのに、今作はなんとも不穏な始まり方でした。
スネイプがどうも怪しい動きをしていて、会話をしている相手は憎きベラトリックスとその妹。なんとその妹はマルフォイの母親。(だいぶハリーを巡る相関図も頭の中で混沌としてきました・・・)そして、どうやらマルフォイも死喰い人として動き始めたよう。
マルフォイのことは憎くて憎くてしょうがなかったけど、本当にあっち側の人間になってしまうと、それはそれでショックでした。だって、同じ学び舎で学ぶ同級生なのに・・・。

なぜ、ヴォルデモートのような奴に付き従う者がいるのか、ベラは異常だとしても理解に苦しみました。例えば、負の歴史であるナチス。ナチス側の人間はどうして・・・、と未来から見た私たちは思うけれど、人間の思想の暴走というものを止めるのは難しいもので、そういったものなのか・・・と考えたり。

ダーズリー一家で休暇を過ごしていたハリーをダンブルドアが迎えに来て、いよいよホグワーツの6年生として学校に戻ったハリーは、授業を受け、クィディッチではチームキャプテンになったり、と一見普通の学生のような生活を送っているものの、ダンブルドアの個人授業を受け、ヴォルデモートの過去を知り、来るべき時に備えているように見えました。ハリーはマルフォイが死喰い人になったと主張をするも、ロンとハーマイオニーはそんなことはありえないと相手にしません。

タイトルにある「プリンス」とは、ハリーが借りた魔法薬学の教科書にたくさんの書き込みをしていたと思われる人物で(その教科書に「『半純血のプリンス』の蔵書」と記されていた)、魔法薬のことだけでなく彼が発明した闇の呪文が多く示されているのだそう。(ん?呪文って発明できるんですね。)上巻ではほとんど重要な動きをすることがなかった(ハリーの魔法薬学の成績を上げただけ)この「プリンス」がこれからどう関わってくるのか、下巻でどう回収されるのか楽しみです。

上巻の終わりも、始まりと同じようにスネイプの不穏な動きで幕を閉じました。マルフォイと何やら話していたようですが、マルフォイの態度がこれまでのスネイプへの態度と明らかに違います。スネイプは信頼できる人間なのか、やはりダンブルドアが間違っていたんじゃないか、と不安になってきたところで、下巻に続きます。

それにしても、みんな急に色気づいてきました(笑)。ハリーは、「え、いつの間に?」と思うほど、ジニーが気になってしょうがないようだし、ハーマイオニーとロンも、「え?いつの間に?」と思うほどお互いを意識している・・・本当に、みんないつの間に・・・?私が前作で読みこぼしたのでしょうか(笑)

「賢者の石」を読んだ頃は、ハリーポッターシリーズがこんなにも怖いとは知りませんでした。魔法界でちょっとしたあれこれが起こるくらい、それこそ「賢者の石」で起こった程度のことが起こるんだと思っていました。これから何やら悲しいことも起こりそうな予感なので、覚悟して下巻に進みます。

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うり子
うり子

いつ家族がヴォルデモートに襲われるかわからない、ホグワーツにいる子どもだって安全だとは言い切れない、もしてや様々な魔法を使われて騙し騙され、となったらもう・・・魔法は便利だけどその分厄介だな~と、ザ・マグルという考えに至ってしまいました。心配性なモリ―の気持ちがよくわかりました。

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