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成瀬シリーズ三作目にして堂々完結!
完結かと思うと読む前からちょっと淋しさが込み上げました。
三作目にしても私は成瀬に驚かされました。そう反応するか、そうくるか、さすが成瀬、と。
無事に京都大学に入学した成瀬はさっそく京都で大活躍。
「やすらぎハムエッグ 」では坪井の力になり、坪井はその後成瀬の良き友となります。成瀬、友達作りうまいじゃん、そんななのに、と思いました。普通ぶってる私の方が、全然友達作れない(笑)
「実家が北白川 」は、きたきたきた~!と大興奮。”京都で大学生活”といえば、森見登美彦氏!森見氏を崇める新たな登場人物たちが森見氏の作品になぞらえつつ大学生活を謳歌するこの一遍。楽しくないはずがない。森見氏だけでなく、万城目学氏が好きな人も興奮すること間違いなし。
「ぼきののか 」では、作者の「今」を取り入れる力に脱帽。YouTuberは前作でも登場したけれど、この作品はもっとディープなYouTube界隈で、独特な言葉遣いや配信者と視聴者のやり取りに、知らない事が多く、勉強になりました。それにしても、成瀬の動じない姿はすごいとしか言いようがない。清々しい。このYouTuberからのちょっと意地悪な「滋賀県って琵琶湖しかないですね。」といった発言や、チャットへの悪意あるコメントへの動じなさを、いつも仕事で他部署からの無茶ぶりに「キーッ」となっている私はお手本にしなければならないと思いました。地の文に「よく眠れた」「八時間」「JRと地下鉄」「緊張はしたことがない」「まだ死なない」とか並んでいて、これは、ののかのYouTubeチャンネルでチャットに成瀬が答えているんですが、「まだ死なない」は幼稚でアホで悪質な「しね」といったコメントへの返しかと想像すると、ニヤッとしてしまいました。
「そういう子なので 」は、成瀬が地元テレビ局の取材を受けることになったという話が成瀬の母目線で描かれていて、ふーん、くらいな温度感で読んでいたら、なんか最後ウルっときました。やはり成瀬が成瀬でいられるわけは成瀬母や成瀬父がいるからなわけで・・・成瀬母の妹、咲子がまたなんかいい味出していました。
「親愛なるあなたへ 」は、満を持して(?)再登場の西浦君の視点から。前作で「広島の友達」と出てきて、ちょっと引っかかってはいたんですよ。そうだ、そうだ西浦君の存在を忘れていました。そして西浦君のおかげで休日の成瀬がいかに活動的かわかりました。西浦君渾身の手話に噴き出す坪井に笑ってしまいました。なんか平和で純情な青春って感じで良かったです。
「琵琶湖の水は絶えずして 」最後はやはり島崎視点でしょう、そうでしょう。これまで成瀬シリーズに登場した人物たちがだーと登場します。あぁ、シリーズ完結はうそではないんだと淋しくなります。てか、登場人物みんな人間力高すぎないか??そんなに親しくない仲でもお茶したり夕食を共にしたり。もちろんその話題の中心にはいつも成瀬がいるのだけれど。にしてもよ。最後の最後、大津港での「桃鉄」風の演出には笑いました。
一作目を読んだとき、評判通り面白くて成瀬のキャラに惹かれたので、続編もぜひ読みたいと、二作目、三作目と3桁の待ち人数も気にせず図書館に予約を入れていました。そうこうしているうちに母から、二作目、三作目を買ったからと貸してもらい、ずっと待ち続けることなく読むことができました。感謝。そして、より成瀬が好きになったので、この二作目、三作目は、母に黙って私の本棚(スペースに限りがあるので、厳選したお気に入りの本しか並べることができない本棚)に収めることにしました。感謝。一作目も買っておこうかな。
シリーズ通して、大好きな本になりました。
もう多くの人が言い尽くしていると思いますが、あえてこれを言って締めよう。
成瀬、最高。
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小学6年生の娘が夏休み暇そうにしていたので、成瀬シリーズを勧めてみました。そこまで読書好きではないですが、淡々と読んでいました。「成瀬って面白い人だね」と言っていました。親として、安心して勧められる小説でもあったんだな、とあらためて思いました。成瀬、最高。


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