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私は英会話もままならないのですが、語学にほんの少し興味がありまして、この手の本はすぐに「おもしろそう!」と思って手に取ってしまいます。
このような本を読んだからといって、語学を始めよう!となるわけではないのですが、あまりにも自分に語学のセンスがないと感じるため、できる人の頭はどうなってるんだろう、とか、どういう方法で勉強してるんだろう、とかがすごく気になるのです。
ちなみに、義務教育で中学1年から始めた英語は先述のとおり、さっぱり。大学で第二外国語で選択したドイツ語はよく単位取れたなと思うほど、壊滅的。ちょっと興味を持って、独学で始めた韓国語とスペイン語とフランス語はいずれも初歩の初歩で投げ出しました。今は仕事と家事と育児に追われ、語学どころではありません(笑)
本書はまず、著者が東大出身者であるということを、頭の片隅に置いておかなければなりません。やはり元が違いますからね。
構成は、ざっくばらんに表現し直すと、以下のようになっていました。
第1章:外国語「同時」習得法について
第2章:マルチリンガルの脳内はどうなっているのか
第3章:著者が学んだ5ヵ国語の特徴と傾向
第4章:語学の鉄則と上手な勉強法
第5章:いざ「同時」習得を実践しよう
第6章:こらから新たに語学を始める人へ
第1章でさっそく著者から勇気づけられるような言葉をもらえます。
それは、英語に苦手意識がある人こそ違う言語を!ということです。そもそも英語は日本人にとって習得が難しいのだ、と。だったら英語にこだわらず違う言語を学んでみて、そのうえで英語を振り返ってみると意外と理解できたりする、と。それから、成功体験のしやすさも違うとは、なるほど、と思いました。グローバル化の今、英語ができてもそうそう褒められませんが、フランス語やスペイン語ができたら「わぉ」と思われること確実ですもんね。
AIが発達した今、苦労して多言語を習得するメリットは何かという迷いに、著者は「多言語が話せれば、国際舞台で対等になれる」という言葉をもらって勇気づけられたとのこと。ここは外国語学習を頑張っている人は一読の価値ありです。
ある言語を学ぶということはその文化も理解することにつながるとはよく言われることですが、「言語の数だけ世界の見え方がある」さらには「世界の見え方が変わる」っていうのはかっこいいな~と思います。
「同時」に多言語を学習するメリットはどこかで以前聞いたことがあったので、まぁそうだよね、という程度でしたが、外国語を学ぶ意義をあらためて教えられた気がします。
マルチリンガルの人が意識せずにやっていることなのでしょうが、日本語脳に切り替えずその言語ですべてを理解する外国語脳を作ることができて、「習得」というのですね。
当然ですが、ここまでくるには、なみなみならぬ努力と、自らをその言語にひたひたに浸からせるような環境に置く、という積極性が、読者の体験談から垣間見えて、ま、眩しいぜっとなりました。
第3章はふんふん、と読んでおけばいいと思いますが、第4章は学習にあたっての鉄則が7つあったり、具体的な勉強法が示されてあったりで、かなり濃い内容だったと思います。
やっぱり発音は大事なんだな、語彙力は大切なんだな、と我が語学力が一向に上がらない原因がすっきりわかった気がします。
「ブロック建築の原則」は、よくNHKラジオ英会話でも大西先生が言っていたことと同じだと思います(もう聞けていないんですが・・・)。いざ会話をしようとして、一から文章を組み立てたのでは間に合わない。すでにネイティブが使っているブロックを使って組み合わせて文章を作るというマインドセットが大事だと。それができてないから話せないんだな~と、ブスブスと刺さる説明ばかりでした。
本書のように学習したとしても一年で5ヵ国語を習得するのは難しいかもしれませんし、著者がやっていた勉強は大学生だったからできたのかもしれませんが、素直に真似したらこんな私でもどうにかなるんじゃないかと思えるものでした。せめて一部は真似したい(いや、語学を始める予定はないのだけど)。
全国の語学マニアさんは既に知っている本書かもしれませんが、マニアでない普通の語学学習者にもおススメの一冊です。
実はもう一冊「ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法」という本も同時に購入しましたので、比較しながら読むのが楽しみです。
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語学をしている暇なんてないぜ、と言いながら、細々と再開してみました。
あまりにも時間がとれないので、進み具合は亀の歩みより遅いのですが、
「私、勉強してる!」という青春感を味わうのにはもってこいのひとときとなっております。
やっぱり良い本からは刺激を受けてしまうものです。


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