【読書感想】思考の整理学 外山滋比古

読書

ブクログに投稿した感想をこのブログにも載せています。

私の本棚はこちら。良かったら寄って行ってください。

**********

数ヶ月前に本屋さんをふらふらしていたら本書が目についた。おすすめ本として目立つところに絵画よろしくでーんと飾ってあり、その下にたくさんの平積み。「あれ、これって昔からある本だよね」と夫に確認。どうやら、新版が出たらしい。ここからが問題なのだが、なんと、昔読んだことがあるはずなのに、内容を一切思い出せない。家に帰って確かめると、本棚にちゃんとある。なのに、やっぱり内容が思い出せない。ということで再読するに至りました。

「グライダー」から感銘を受けました。何かを勉強したいと思ったら、まず学校へ行くことを考える。学生のことではなく、大人が、である。と本書は始まります。まさしく、それ、私っす。と言いたくなります。時間的、経済的制約があるので、実行には移せていませんが、何かを学ぶ=学校へ通うという単純式を思いうかべてしまいます。その学校は、自力で飛ぶことのできる飛行機人間を育てず、自力飛翔能力のないグライダー人間を作る場所であるという指摘に、なんとわかりやす比喩と鋭い指摘なのかとうなってしまう。
それから続く本文はまさに「思考の整理学」。「朝飯前」という言葉から、いかに朝の時間が思考に向いているかと説き、アイデアを「発酵」させたり「寝かせた」り、「カクテル」のように混ぜ合わせたりする方法を伝授してくれる。先程の飛行機人間・グライダー人間と同じように、アイデアの熟成を、お酒が美味しくなる過程になぞらえて説明してくれる。
自分のアンテナにひっかかった「情報」をどう整理するかというところで、スクラップやカード、ノートの取り方について提案があり、新聞を切り抜くところがなぜか、私が唯一覚えているところでした。

「まさに研究者」というべき、著者の姿勢でした。様々な方向へ興味・関心があって、そのアイデアの種をせっせと集め、整理し、寝かせ、発酵させ、合わせたりこねくりまわしたりして、ひとつの大きな自分なりの「思考」にしつらえていく。グライダー人間ではできないことです。

誰にとっても何かしら参考になるところはありますが、やはり、研究者を目指す若者にはもってこいの本だと思いました。大学生には必読書かもしれません。

**********

うり子
うり子

初っ端から読む側がついついうなづいてしまう論理展開で、ぐっと引き込まれました。研究者とは程遠い私ですが、読んでよかったと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました